ベーシックインカムが役に立つほど国民は賢くない
ベーシックインカム。
政府がすべての国民に対して無条件に、最低限の生活に必要な現金を支給する政策。
各種保険、年金や生活保護などのかなり複雑になってしまった社会保障を、ベーシックインカムでひとつにしてしまえるというそのシンプル化にはとても魅力を感じます。
しかーし。
ベーシックインカム導入の最大の目的である労働からの解放という点について言うと、
ベーシックインカムは日本人にはまだ早いのかもしれない。
ベーシックインカムをもらえるから嫌な仕事がやめられる
というふうになりそうなものだが、実際はこうなるだろう。
ベーシックインカムだけじゃお金が足りない。
↓
やりたいことよりも、始めるのが簡単なバイトをとりあえず始める。
↓
嫌でもそう簡単に辞められない。
結局ベーシックインカムがあったところで、お金の心配がなくなるという人も、ぱっと好きな仕事に移って幸せな日々を過ごす人もほとんどいない。
日本人はそんなに賢くも器用でもない。
ベーシックインカムによって、労働からの解放を実現するためにはまず、
いくらあっても「お金が足りない」と思い込んでしまう頭を入れ替えないと結局同じだと思う。
むしろ、変にお金が手に入るせいで、わけのわからない投資案件に手を出したりしかねない。
今の状態で始めて、ベーシックインカムによって不幸になったバカが世間を騒がせてしまう前に、
国民をベーシックインカムを活かせるような頭にしてやってから始めてほしいものだ。
…とは言いながら、
ある程度の劣悪企業が淘汰されたり、世代や立場間の不平等感がなくなったりと、メリットのほうが断然大きそうなので期待はしている。
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