「田舎暮らし」と「地域活性化」は相性が悪い


地域活性化については何回か記事にしたけど、とんでもないことに今さら気付いてしまった…。

 

「田舎暮らし」で移住をすすめて地域活性化はむり!

 

地域活性化のために移住者を呼び寄せよう!っていうイベントで登壇してきたばかりなのに…。

 

地域活性化ってのは、はっきり言うとそのゴールは地域住民を増やすことではなくて、自治体の財政が潤うこと。

「地域活性化を!」と言ってるところはとにかくお金がない。

だから、住民や企業にたくさんお金を落としてもらわないといけない。

 

田舎暮らしで移住者を呼び寄せる=住民を増やすことで、その住民は税金等でお金を一応落としてくれるから効果ゼロってわけでなない。

 

だけどひとつ問題があって…田舎暮らしを求めてきた移住者代表として言うが、

移住者はあまりお金を落とさない!(爆)

 

田舎暮らしを求めてやってくる人って、お金をいかに使わずに工夫して生活するかってことを楽しむ人たちが多いんですよ。

「お金をどんどん使わされる暮らしから離れて、最低限のお金で賢く好きなことをしたい」みたいな人。

 

これって自治体としては(財政的に)そんなにうれしくないはず。

自給自足したい人に来られても、あんまりお金落とさずに暮らしやがるから財政が全然潤わない。

そのわりに補助金は使われるし。

 

これがリアルな声なんじゃないかな…。

 

 

でも田舎には空き家、畑、山ぐらいしかないので田舎暮らしをしたい人を呼び寄せるしかない。

 

ってことは田舎はもう活性化できないのか?

 

もちろんそんなことはない!

たしかに、田舎暮らしをする人が増えるだけでは財政は潤わない。

 

必要なのはその先。

「田舎暮らしをしている人がたくさんいる」ということを価値として提供して、外の人にお金を落としてもらわないといけない。

 

ざっくり言うと、都会では絶対に経験できないことを提供する。

よくあるのは農業体験とか古民家宿泊体験。

でもこれは結構いろんなところがやってるから、もうひとひねりしなきゃいけない。

 

田舎の体験って、その“ゆるさ”で売ってるみたいなところがあるけど、あえてそのゆるさをなくして、

サービスとして徹底的に洗練されたものを提供してこそ「体験」として求められて、お金を落としてもらえるのではないか。

どうすれば田舎暮らしという体験を最大限楽しんでもらえるか、ということを追求する。

 

体験できることは農業や古民家宿泊とか、ゆるい内容だけど、もてなすというサービスはディズニーランド並。みたいな。

 

そうすれば、テーマパークと同じように非日常を求める人たちが、「田舎暮らし体験に行きたい!」と言ってやってきてくれるのではないか。

で、いずれは「体験を受け入れる側になってみたい!」と、移住してきてくれるのではないか。

そうして財政は潤い、サービスはさらに向上し、また人が増えるという好循環に。

 

 

まぁこれはひとつの例えとして、とにかく外に向けた田舎暮らしをどうプロデュースしていくかということを考えて、動かないといけない。

 

 

で、それをどうすればできるかってことを考えるチームがこの前こっそり動き出した。

具体的な話はこれからだけど、おもしろくなりそう。わくわく。

 

ほんと退屈しないな、ここは。