生き残り戦略としての地方移住。「戦略的田舎暮らし」が最強なワケ。
田舎へ移住してもうすぐで4年。
「若いうちに田舎へ移住して暮らすべきだ」という当時の選択の答え合わせをするような日々を過ごしております。
最近の社会変化を見ると、ますます「生き残り戦略としての田舎暮らし」を広く勧めていかないといけないという使命感に駆られます。
戦略的な地方移住という目線はこれからより重要になってくると感じているので、これからちょっとずつ推していこうかと思っています。
ここで改めて若者に地方移住をおすすめする理由をお伝えしておきます。
「高額な土地」から逃れるべき
ある本の一説。
土地というのは人間の必需品であって食物と変わらないはずなのに、日本だけが土地を庶民の手の届かないところへ、押し上げてしまったままである。国民は同じ土地を買うのに、アメリカ人の二十倍も働かなけりゃならないなんてのは悲惨の一言に尽きる。
これは、日本の政治と行政の失敗である。
日本の土地は特に、その土地に価値があるから値段が高い、というわけではありません。
政治の仕組み上値段が高いだけという場合も多く、むしろ住み心地は最悪なのに地価が異常に高いということは往々にしてあります。
土地の値段が高いと、それに付随してあらゆるものが高くなってしまいます。
商売するにも、その土地代をまかなえる利益を出さないといけないからです。
外食やスーパーの食材が高い、というのは生活に支障が出るほどの差ではないのでまだいいです。
問題は、住まいです。これは土地代に直結しますし、生活費に占める割合が非常に大きい。
平均的な家にかかる諸々の費用を全て合わせると、生涯の収入の約3分の1を占めるとも言われています。
これが生活を圧迫するため、「もっと収入を得ないと。もっと働かないと。」という仕事に縛られた人生になってしまう人が数多くいます。
この費用を抑えるだけで、収入にこだわる必要がなくなる。つまり働く時間を減らして自由な時間を簡単に増やすことができます。
自分の価値が勝手に上がる場所に住むべき
田舎はとにかく若者が少ないです。
ですので、「若者がいる」ということだけで目立ちます。
一方で、都会は若者は「いて当たり前」の存在です。
存在しているだけでこの差。どちらの方が自分の価値が上がるのかは説明不要。
「若いから体力がある」、「パソコンが得意」、「柔軟な発想ができる」など、都会では何の価値にもならなかったことでも、やりようによっては十分仕事として成り立つぐらいのスキルとして生かすことができます。
都会で仕事になるレベルのスキルを積もうと思えば、かなりの時間とお金、忍耐力が必要となるでしょう。こういう田舎のお得感は意外とみんな気付いていない。
自分の価値が一番高くなるところに身を置く、という選択肢をとるのは生き残り戦略として至極当然のことです。
やりたいことと向き合うべき
あらゆることが機械でできるようになって、「やらなければいけないこと」がどんどん無くなっていく時代に突入します。
そんな中で今までと同じように、「やれと言われたから」「みんながやっているから」などという理由で、誰でも(機械でも)できる、好きでもないことをだらだらとやり続けていたらどうなるでしょう。
あっという間にそのポジションを失って、路頭に迷うことになるに違いありません。
そうなる前に、雑音を避けてしっかり自分の時間をつくって、自分は何が好きで何がやりたいのか、やり続けられるのかということを真剣に考えるべきなのです。
これらのことは、たぶんみんなわかっていることだろうと思います。頭では。
ではなぜそれを行動に移す人は少ないのか。
そこに、田舎に移住する優位性が働いているんだと思います。
「田舎には仕事がないんじゃないか」
「退屈なんじゃないか」
「都会から離れるのはかっこ悪いんじゃないか」
こういう概念にとらわれてくれている人がいるから、生き残り戦略としての田舎暮らしが成り立っているのでしょう。
みんなが田舎を選択して地方移住するようでは、それは”地方”とは呼べませんからね。
仕事を見つける(生み出す)能力がないだけ
楽しいことを作り出す、見いだす能力がないだけ
田舎がかっこ悪いという古い考え方がかっこ悪い
こういう思考を持てる人こそが、社会にのまれずに自分の人生をコントロールして楽しく過ごすことができるのです。
この優位性が働いているうちに、田舎暮らしを始めることを強くお勧めします。
「スローライフ」のような隠居的移住ではなく、戦略的移住。若いからこそできる業ですよ。
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