上司が部下を理解するのには3年かかるが、 部下は上司を3日で見抜く


「上、三年にして下を知り、下、三日にして上を知る」

という言葉があります。

 

最近はそれを社会人に置き換えて

「上司が部下を理解するのには3年かかるが、 部下は上司を3日で見抜く」

という意味合いでビジネス書などで使われています。

 

誰が言い出したのかはわかりませんが、この言葉は結構的を射ているように思います。

 

ポイントは上司の油断と部下の緊張です。

上司は「自分のほうが仕事(さらには人生)において知っていることが多い」と思っているので、部下に対して油断していることが多いです。

「まぁ適当でも大丈夫だろう」と。

 

一方部下は、「自分はこの人に評価されるんだ」という気持ちがあるので、はじめの方は特に「良く見られよう」と緊張しています。

そして、学ぶために上司を観察しています。

この差が、相手を見抜くまでの期間の違いとなって表れるわけです。

 

飲み会での上司の悪口大会が文化のように定着しているのもそれで納得できますよね。

悪口の内容も大抵一致しているので、やはり部下は早々に上司がどういう人間かを見抜いているのでしょう。

 

さらに、「仕事は3年は続けろ」という言葉も関連しているかもしれません。

3年たてば上司がきっと理解してくれるから、ということです。

しかし今の時代に、上司に理解してもらうために3年も待つ意味はあるのかは甚だ疑問です。

日本では未だにどんなにポンコツでも年上であれば上司になってしまうのが現状です。

3年かけてポンコツとわかり合うことよりも、3日で見抜いてくれる優秀な上司を求めて次へ行くか、独立してやっていくかを考えたほうが賢いのではないでしょうか。

 

部下に対しても緊張を忘れない、というのはなかなか難しいことかもしれませんが、見抜くのに3年かかってしまうような油断はしない人間でありたいものですね。


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