薪ストーブは低温炭化に気を付けて!わが家は対策ゼロで危なかった
先日、室内へのロケットストーブの設置を検討されている方から「『低温炭化』って大丈夫なんですか?」という質問を受けた。
えーっと…、大丈夫じゃないんです。(爆)
低温炭化とは、強い熱が長時間木材に与えられることで徐々にその木材の水分が蒸発して、100~150℃という低い温度でも発火してしまう状態になることを言います。(普通は400℃ぐらいにならないと発火しない)
薪ストーブのような比較的強い熱を長い時間発する近辺の床や壁がヤバいらしい。
で、わが家はというと…
アウトォォォォ!!
低温炭化し放題でした。自作のロケットストーブではありますが、表面温度は300℃ぐらいにはなるので十分危険です。
柱が低温炭化して発火するとか笑えない。
低温炭化対策を考えましょう
これはさすがに楽観視では済まされないので対策します。
まあ「長時間熱に当て続けると」なので今シーズンはこのままでいいとして(さっそく楽観視)、来シーズンに向けてどうするか。
可燃物からの距離を十分とる
単純に、壁や床や柱からしっかり距離をとれば熱量も減るので低温炭化はしにくくなります。
目安として15cm以上空けるといいらしいです。
遮熱板を設ける
距離をとるといっても床から15cm以上空けるというのは難しいので、そんな場合は間に熱をさえぎるもの(当然燃えないもの)を挟む必要があります。
遮熱板としてはケイカル板がよく利用されています。
遮熱板を設けるかつ、できるだけ隙間を空ける(数センチでも)と、対策として完璧でしょう。
来シーズンからの設置場所はしばらく固定になるので、このあたりをしっかり踏まえて製作します。
ちなみに「長時間」ってどのぐらいなのか気になったので調べてみると、多いのは5年以上同じ場所で薪ストーブを使用していた、みたいなパターン。
中にはこんな事例も。
この店は1年前に開店。1日約10時間、ずんどう鍋でスープを煮込んでおり、この日も開店前の午前10時頃から火にかけていたという。長野市消防局によると、コンロの前はステンレスで覆われていたが、その内側の 木材が炭化していた。店長は「毎日、長時間火にかけっぱなしにしていた。火事になるまで全く気づかなかった」と話す。
これから薪ストーブやロケットストーブを設置する人、ラーメン屋を開店させようとしている人は気を付けましょう。
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