花粉で日本がヤバい。売れないスギを植え続ける理由と自分の身を守る方法
こんなツイートが話題になっています。
2012年の花粉 : 昨年の3倍
2013年の花粉 : 昨年の3倍
2014年の花粉 : 昨年の3倍
2015年の花粉 : 昨年の1.5倍
2016年の花粉 : 昨年の4倍
2017年の花粉 : 昨年の6倍
2018年の花粉 : 昨年の3倍
2019年の花粉 : 昨年の6倍今年は2011年の花粉の17496倍飛散するということですな(´-ω-`) pic.twitter.com/8TBj1D6XSZ
— 勇者ライムlv.38@UberEATS配達員 (@ubershinagawa) 2019年2月20日
この数字が正しいのかは定かではありませんが、花粉症という存在が年々増しているように感じるのは私だけではないでしょう。
幸い私はまだ花粉症を発症していませんが、妻の症状を見て「明日は我が身」と少々ビビっております。(ひどい花粉症の人は、未発症の人に対して殺意すら覚えるそうです。こわっ。)
花粉症による経済的損失は、1兆円との試算もあるそうです。医療費の増加や労働生産性の低下が原因。
花粉症のせいで記事を書く気が失せるとか嫌だなぁ…。
そもそもなぜ花粉の量は増えていくの!?
その理由は単純で、昔にそれだけ植えていたからです。それらが今ぐんぐん育って花粉をガンガン飛ばしているというわけ。
ちなみに今後も数十年は増加傾向にあるそうです。マジか。
元々スギは育てやすく成長が早いため、建築資材として高度経済成長期から積極的に造林されてきました。
もちろん今は当時のような木材需要はないはずのですが、なぜか未だに造林拡大計画はほぼ見直されずにスギが植え続けられています。
林野庁によると、2015年度に植林されたスギの苗木は1984万本で、2000万本を超えていた10年前に比べると減少傾向にあるものの、この数年はほぼ横ばいとのこと。
なぜ売れない木を植え続けるのか。
理由はいくつかあって、まずひとつは「売れないことはないから」です。
本当に全く売れないのならさすがに1,000万本以上も毎年植えるわけがないです。
あとは「環境に良い(とされている)」からです。
たとえば温暖化対策。
スギは他の樹木に比べて二酸化炭素の吸収率が良いんだそうです。
あとは土砂崩れなどの災害対策のためという理由もあります。
まぁ最大の理由は補助金が出るからだと言えなくもないですが。
管理の方法が確立されていて、お金もそれなりに入ってくるから続いている、という感じでしょうか。
もっと具体的な理由をご存知の方はぜひ教えてください。
「花粉の少ない品種のスギ」も植え始められているけれど…
すでに林野庁は1996年に開発された、花粉が少ない苗木の移植を進めている。
ただ、それも足元の対策としては“焼け石に水”だ。林野庁によると、2015年度に植えられたスギの苗木は約1984万本(暫定値)、面積にして約6600ヘクタールだった。うち花粉が少ない対策苗木は426万本、面積に換算しても1420ヘクタール、2割に過ぎない。
これまで植えている量が多すぎて、そう簡単に植え替え完了、というわけにはいかなさそうです。
林野庁は2017年度には花粉症対策苗木を1000万本まで増やす方針だが、たった2年で本当にそこまで増やせるのか。さらに2012年時点のスギ林が448万ヘクタールもあることを考えると、年間1000万本超を植えることができたとしても、すべて植え替えるには700年近くの時間が必要となる。
参照同上
あははは…。
こんなわけで花粉の脅威はまだまだ続くようです。
おかげで「花粉症って一部の組織の陰謀なんじゃね?」とか「地球環境の変化に対してスギが進化して花粉が増えてるんじゃないか」とかいろんな憶測がとんでいるみたい。いたしかたないね…。
自分の身は自分で守ろう
結局これに尽きる。
植林の量とか品種改良とか、自分でコントロールできない部分は考えてもしょうがない。
どうすれば花粉から身を守って快適に過ごせるかを考えなくちゃ。
ってことで簡単かつ効果がありそうな花粉対策をひとつ。
NPO花粉情報協会の花粉症環境保健マニュアルより。
まだなってないのにここまでやるか…?なってからじゃ遅いのか…?
と悩みながら対策ゼロで今のところ快調です。(ビビりながら)
「花粉がない地域です!」とか言って移住促進したらめっちゃ人来るんじゃないかなぁ。
まぁここ(広島)では無理だけど。
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