N国党・立花孝志流で「1票じゃ足りない!」と思わせるワクワクする選挙を


参議院で見事1議席を獲得した、『NHKから国民を守る党』。

 

政見放送を見たことがある人は共感してくれるかもしれないが、選挙期間中は「また変な人が出てきたな」程度にしか思っていなかった。

しかし、議席獲得という結果を見て、党首の立花孝志参院議員は正しい政治の活用方法を示した非常に優秀な人物なのだということに後になってから気が付いた。

 

 

そう言える理由は2つ。

 

ひとつめは、ゴールをこれ以上なく明確に示していたから。

 

政党と言えば、消費税やら憲法やら原発やら、だいだいが似通った公約をいくつも掲げて選挙に挑む。

有権者からすれば、「どの党が何をやろうとしているのかわからない。覚えられない。」が本音だ。

 

そしてそういう党に限って当選すると、まるで公約が無かったことのように政治を行い批判を浴びる。公約と真逆のことをすることもしばしば。

 

それに比べてN国党はどうだろう。

「NHKをぶっ壊す。」これ1点だ。党名も、「NHKから国民を守る党」。間違えようがない。

これしか言っていないのだから、それぐらいはやってくれるだろうという期待を持てる。

もし実現できなくても、「できるだけのことをやっても無理だったのだろう」と納得できる気すら起こる。

 

 

さらに、立花氏は「早く国会議員を辞めたい。できるだけ早くスクランブル放送を実現させ、政治家を辞めて、解党する」と発言している。

まさに一点突破。本気度がうかがえる。

何の結果もなしでだらだらと議員をやり続ける他政治家も見習うべきだろう。

 

 

そしてふたつめ。

選挙に興味のない層にターゲットを絞ったこと。

立花氏はSNSやYouTubeをフル活用して選挙活動を行ってきた。

そして、あえて過激な言葉を使ってまず興味を引き寄せた。

 

その戦略にまんまとハマって政見放送は拡散され、「なんとなくおもしろそうだから投票する」という人が集まり、N国党は約100万票を獲得。

実際に選挙に興味のなかった層による力だったのかはわからないが、結果は残した。あっぱれである。

 

 

NHKをぶっ壊したいかどうかは抜きにして、この政治の使い方は画期的かつ、正しいものだと言えるのではないか。

 

明確なゴールを掲げて興味を引き、達成のために全力を尽くし、役目を終えたらすぐに身を引く。

こんな政治家ばかりの選挙になったらどんなに楽しいだろうか。

「1票じゃ足りない!」と思う人が大勢出てくるに違いない。

そのときの優先順位に従って政党が選ばれ、公約が実現される。シンプルな政治。

そうなれば投票率の低さに嘆く必要もなくなるだろう。

 

立花孝志流の政治の使い方を真似する人が増えることを期待する。