水道民営化に対する備えは必要か


改正水道法が10月に施行されましたが、これから水道は我々の暮らしにどのような影響を与えるのでしょうか。

 

まず勘違いしてはいけないこと。

水道法が改正された=水道が民営化される

というわけではありません。

 

あくまで官民連携が可能になったというだけです。

市町村が、民間企業に運営をお願いできるようになったということです。(市町村による監督は継続される。)

 

 

宮城県など6自治体が導入を検討しているとのニュースはありましたが、実際に開始するかどうかはまだわかっていないようです。

 

 

そもそもなぜ急に水道民営化の話が出てきたのか、ということについてですが

人口減少によって水需要が減り、水道事業が減収傾向

それと同時に、高度成長期に投資した水道設備の更新時期が迫っている。(水道管の寿命がきた)

というのが理由です。

 

設備の更新時期なんてものは施工するときにわかっているので、それを見越して料金設定して計画的に値上げなどを行わないといけないのですが、水道料金の値上げは不評を買うためこれまでずっと先送りしてきたんだそうです。

本当にそんな間抜けな原因なの…?

 

で、とうとう限界がきて水道法改正に至ったというわけ。

 

 

本題。

水道民営化に対してなんらかの対策は必要かどうか。

結論から言うと、可能な環境にある人はやっておいたほうがいい。

 

まず、水道料金が上がるのは間違いありません。

更新費用を調達しないといけませんから。

「民営化によって水道料金が高騰する…!」なんて騒いでいる人たちがいますが、民営化されようがされまいが今のままじゃ維持できませんからどうせ上がります。

が、今後も自治体による関与は続くので、べらぼうな料金設定になることはあり得ません。(高すぎる!と怒る人はどんな金額にしても出てくる。)

 

 

ではどの程度上がるのか、ということはわかりませんが、自分でコントロールできない部分の支出が急に大きくなることはなるべく避けたい。

 

そこで対策として考えられるのは、井戸水の利用です。

同じ水量で比べれば、かかる費用は10分の1以下。電気代だけですから。

もちろん質は保証されていませんが、使い方を考えればかなりの出費を抑えられるでしょう。

地下水って使うのに権利とか全然いらないらしいですね。将来争いが起こったりしないかな…

ポンプ・ボーリング業界、浄水業界の景気が良くなりそうな流れ。

 

 

というわけで、わが家の地下水利用を再検討するときが来たか。

これが言いたかっただけ。