大型トラクターを使い始めて、頭を使わなくなった農家たち


今や農家には欠かすことのできない大型トラクター。

最近、これが農業を苦しめているんじゃないかと思い始めてきました。

 

トラクターで一気に耕すと、何も考えなくてもいいんですよね。

どんな草が生えていようが、どんなカチカチの土質であろうが、問答無用でフカフカの土があっという間にできてしまう。

 

なぜそこにそんな草が生えたのか、なぜカチカチだったのか、何が足りていなかったのか、過剰だったのかなどということを一切考えることなく、草も土も生き物も粉々にし、一律に案内される施肥方法に従って畑に化成肥料を撒く。農薬を撒く。

自分の常識から逸れたものに触れるとすぐさま拒否する。

 

怠慢も甚だしい。

それでいて資材が高いことや農作物の値段が安いことに文句を言うのだから救えない。

 

自分の畑が今どういう状態で、何が少なく何が多いのか。どうすれば団粒構造の土にすることができるのか、どうすれば肥料や農薬の量を減らして経費を抑えられるのか、ということに真剣に取り組んでいる農家がどれだけいるでしょうか。

 

かなり少数派でしょう。

 

緑肥などを活用すれば、大型のトラクターを使わずとも作物が十分な根を張るのに必要な土質は作り出せると思うのは素人考えでしょうか。

自分も含めて、農家は勉強しなさすぎ、物を考えなさすぎ。

 

こんな現状だから農協だけが元気になっていくのもうなずける。

今から勉強し始めても決して遅くはないだろう、ということで少しずつ勉強中…。

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