狩猟免許、コスパ悪すぎ問題


今年の目標として掲げている、狩猟免許の取得。

これに対してちょっと考え直しているところです。

 

農水省によると、野生鳥獣による農作物被害の損失額は200億円前後とのこと。

 

ハンター不足。

 

近所でもシカやイノシシによる被害は毎年のようにあるのですが、ハンターとしてバンバン狩りしてまっせ!という人はいません。

 

「せっかく田舎に来たんだし、地域のためにもなるし、狩った肉を食べられるなら一石二鳥じゃね?」と思い、当然のように狩猟免許の取得を志して初心者講習も受けたわけですが、ちょっと待った。

 

狩猟免許って、かなりコスパが悪い気がする…

 

 

狩猟にかかる初期費用・ランニングコスト高すぎ

狩猟にかかるコストを表にしました。(緑色の欄は補助金あり)

 

(参考:https://chikatoshoukai.com/2019-04-12/)

 

補助金を利用したとしても、まず初期費用で10万円前後、年間2、3万円かかる。

被害総額の割には、実費がかなり大きい。

 

ならばそれなりの収入につながるのか、というとそういうわけでもない。

収入になるほど獲ろうと思えばそれなりの技術を習得するのに何年もかかるため、やはりそれまでの出費は自己負担になる。

 

 

小さく始める、ができない狩猟

農業と違って、狩猟は小さく始めることができない。

 

農業なら種を買ってきて、裏庭をちょこっと耕して植えれば始められる。収穫できるかわからなくても、お金がかかるわけではないし自分のペースでその過程も楽しめる。

が、狩猟ではそうはいかない。

 

単なる趣味であろうが、農業を守るためであろうがこづかい稼ぎのためであろうが、みんな一律に免許を取得してその費用を負担しなくてはいけない。

まぁ免許なので当然と言えば当然なのですが、「せっかく払ってるんだし獲らなきゃ…」という義務感に苛まれる人も多いはず。

獲ろうと思って簡単に獲れるものでもないとなれば、いよいよハードルは高くなる。

 

都会では金持ちの趣味、という位置づけをされることもあるようです。確かに性格としてはそちらのほうがしっくりくる。

 

 

なんでもかんでもコスパで考えるのもどうかと思いますが、農作物の被害を抑えたいのであればもう少しサポートする仕組みがあったほうが良いのではないかと思いつつ、狩猟免許の取得に二の足を踏んでいる私です。