物事がうまくいかないときは、「足りない」より「いろいろやりすぎ」を疑おう


何かがうまくいっていないときは、「もっと頑張らなきゃ」とか「何が足りないのか」というふうに考えがちですが、それは解決へのアプローチとしてイマイチな結果になることが多いのではないかと思っています。

「うまくいっていないという不安」をターゲットにした商売が山のようにあるため、知らず知らずのうちに「うまくいかないときは何かをプラスするべき」という思考になってしまっています。

 

しかし、現代において「足りない」なんていうことはもう全くと言っていいほどなくて、むしろ「いろいろやりすぎておかしくなっている」「複雑になりすぎて本当に必要なものが何かわからない」という状況に陥っている場合が多いのです。

わかりやすいのは健康に関すること。「これを摂取すべき!」「こんな運動をすべき!」みたいな情報が無数にあって、テレビでも毎日のようにその類の番組をやっているので「自分にはいろいろ足りていないんだ」という気になってきます。

ですがそれらは多くの場合、人の関心を集めるために設計された情報で、本当に必要なものなのかどうかは無関係です。

 

健康以外でも、仕事、勉強、人間関係など何においても言えることで、本当に必要なものは何かを考えて、その対象をもう一度単純化させることが重要です。

 

単純化させると言っても今までやってきたことが無意味になるわけではなくて、いろいろ試した後に行き着いた"進化した単純化"なので、何もしないよりは良い結果になるでしょう。

 

不安を解消したい気持ちはわかりますが、メディアに言われるがままいろんなものに手を出していてはお金と時間がいくらあっても足りません。

メディアに流されることなく自分の頭で自分なりの正解を導き出すために、まずは「やめるべきことはないか」について考えることから始めましょう。