バカは「手を抜く」ができないからいつも余裕がない


手を抜く、と言うとやるべきことをサボるというふうに捉えられがちですが、実際は似て非なるものだと思っています。

 

サボるというのは「やるべきことをやらないでいる」ことで、

手を抜くというのは「やっておいたほうが良いことをやらないでいる」ことです。(あくまでも私個人の認識ですが)

 

サボるには、単純にやらなければ良いだけなのですが、手を抜くにはその行為が「やるべきことではないかどうか」を判断する必要があります。

 

つまり、サボるのはバカでもできますが、手を抜くのはある程度判断力のある人でないとできないということです。

 

一般的にはやったほうがいいと言われているけども、そもそもその理由は何なのだろう。

その理由によっては省くことも可能なんじゃないか。

 

という脳みそを働かせないと手を抜けないのです。

 

省いても問題ないか、という目線で見てみると、世の中の「やったほうが良いこと」の中には「今までそうやってきたから」とか、「そのほうが見てくれがいいから」といった理由のものがかなりの数存在します。最近で言うと行政手続きの印鑑がまさにそれです。

 

そういう省けるものをどんどん省いていけばかなりの余裕が生まれるので、手を抜けそうなものは進んで手を抜いてみるべきなのですが、そもそも考える頭がなかったり、背徳感を拭いきれなかったりする人はなかなか手を抜けずに余裕が生まれないまま、やらなくても良いことをやり続けることになります。

 

特に日本人の多くは手を抜くことを悪だと認識しているので、もっと手を抜くための努力をすべきなのではないかと思います。