子どもは社会のリトマス紙

2023.4.12


子どもはとても敏感で、素直である。

なので、子どもの反応を見ることは社会が今どういう状況なのかを見るためにとても参考になる。

 

発達異常が本当に増えているのなら大人の生活習慣や文化に何か問題があるはずだし、

感染症対策で学校が休みになって「ずっとこのままでいい」と喜んでいるならその学校には何か問題があるし、

子どもが貧困によって苦しんでいるならその経済政策はうまくいっていない。

 

でも子どもには選挙権も被選挙権もないし、世の中を良くしたいという想いも当然ないのでそれらが大きな声となることはなかなかない。

 

だから大人がそれらをすかさず察知して問題解決してやらないといけないのだけれど、大人は大人の世界のことで忙しいので実際は放置されたままということが多い。

 

先に示した例も現実に起こっていることだけど、まだまだ対策されることはなさそう。

 

 

子どものことを一番近くで見られるのは親なので声をあげるべきは親なのだけれど、そもそも絶対数が(今の時代特に)少ないし、子どもを見ることで手一杯だったり、自分や子どものせいだと思い込んでしまう人もたくさんいるのでやっぱり大きな声になりにくい。

なので、子どもにとってより良い環境をつくっていくためには社会が変わることを待たずに、自分のできる範囲でより良い方法を探し、選択して共有していくしか術はないのだと思う。

 

「自己責任」が真っ先に突き付けられるわりには常に情報が錯綜している非常にシビアな社会になってしまっているけども、間違いなく言えることは

 

子どもはいつも正しい反応をする

 

ということ。これを忘れなければおかしな方向へ進むことはほとんどなくなるはず。

複雑すぎて頭がこんがらがっている大人たちはあれやこれや考えるのを一旦やめて、子どもに教えてもらうということをした方がいい。