「学歴で人を判断する」は結構正しい


私は割と学歴で人を判断する人間です。

そんなことを言うと「なんてやつだ!」と嫌悪感を抱く人がほとんどでしょうが、私はこの学歴で人を判断する行為を悪い事だとは思っていません。

特に、大学進学率が50%を超えるようになってからの世代(今30代の人たち)以下の人に対しては学歴で判断することが多いです。

 

学歴が高いということはつまり、

学生として(親から、社会から)要求されることを理解してそれらをこなす能力が備わっている

ということですから、学校を卒業したあともある程度その能力は活かされていると考えられるからです。

 

学歴が高いから能力が高いのではなく、能力が高いと必然的に学歴は高くなるでしょうという話です。

 

 

キャリア官僚の採用試験で、学歴を隠して面接をしたところやはり東大京大クラスの人ばかりが残ったそうです。

単に勉強ができるだけではなくて、聞かれていることを理解してすぐに自分の意見を述べるという頭の回転の早さなども、そのレベルになると当然備わっているということなのでしょう。

 

ちなみに「判断する」とは具体的にどういうことかと言うと、例えば結婚相手を決める際に、自分が大卒なのであれば高卒よりも大卒の相手を選ぶべきということです。

なぜなら、何か問題(学校のテストなんかよりよっぽど難しい問題)が起きたときに冷静に議論するということができない相手かもしれないからです。
どれだけ普段優しくても、いざというときに全く話し合いができないようでは人生のパートナーとして相応しくないでしょう。

 

企業の採用でも、まず学歴で絞るところがあるのもそういう理由です。同じぐらいやる気がある2人なら、より学歴が高いほうが良いに決まっています。

ただ何も考えずに言うことを聞いてくれる"駒"を採用したい企業は別ですが。

 

最近はお笑い芸人でも高学歴化が進んでいるようです。それも「エンタメの注目度の向上」という社会のニーズに気付いてそれに対応する能力が高いからだ、という見方ができます。

 

 

もちろん例外もあるでしょうが、

高卒は高卒らしい生き方

中退は中退らしい生き方

中途半端な大学卒はやはり中途半端な大学卒らしい生き方

をしているものです。

 

失礼に当たるからみんな言わないだけで、周りの人を思い浮かべてもきっとそうでしょう。

 

素晴らしいアイデアとスキルがあったから中退してビジネスを成功させたとか、東大を出たけど希望の就職口が全然見つからなかったとか、

それが良い方へ向く人もそうでない人ももちろんいるので、高卒だから失敗、東大卒だから成功というつもりはありませんが、どういう考えを持って生きてきた人なのかを判断する指標としては十分機能するものだと思います。

 

そもそも大学自体が自分の能力を示すためにあり、みんなそれをわかって受験しているということを考えると、学歴で人を判断して当たり前とも言えるでしょう。

 

とは言っても人に会うときにいちいち学歴を聞くわけにはいかないので、対象になるのはせいぜい政治家や評論家、芸能人ぐらいなのですが。

 

人生を豊かにするために学歴は不要だとは思いますが、豊かになる人の学歴は高い傾向にある気がするというなんとも皮肉なお話でした。