富裕層が一番困るのは、庶民がお金に興味を無くすこと
一時期、「電通の戦略十訓」というものが話題になりました。
1.もっと使わせろ
2.捨てさせろ
3.無駄使いさせろ
4.季節を忘れさせろ
5.贈り物をさせろ
6.組み合わせで買わせろ
7.きっかけを投じろ
8.流行遅れにさせろ
9.気安く買わせろ
10.混乱をつくり出せ
これは50年ぐらい前に使われていたものだということですが、それっぽいカタカナ言葉に変わりながら本質はそのままではないかと思っています。
恐ろしい!「無い需要」を刺激して延命するマーケティングの罪(幻冬舎ゴールドオンライン)#Yahooニュースhttps://t.co/y3uxSBR1HD
— まもる|ミミズ養殖 (@IkkaDanran922) August 30, 2021
これは電通に限ったことではなく、資本主義社会全体が未だにそういう傾向にあるのは間違いないでしょう。
どうしてここまでしてモノを売りたいのかと言うと、シンプルにお金を稼いで人よりも贅沢な暮らしをしたい層が存在するからです。
それ自体は別に悪いことではないのですが、資本主義社会の仕組み上、お金をたくさん持っている人が権力を持つため、いわゆる富裕層(特に超富裕層)が物事を決めて有利に動かすということが起こります。
なので、単にお金をそれほど欲していないだけで実質不利な立場に立たされることになってしまいます。
「それが嫌なら稼げばいい」
というのが資本主義社会の性とも言えます。
しかし、その不利な立場から抜け出す方法は稼ぐことだけではないのです。
そもそも資本主義社会におけるお金とはただの紙(数字)で、みんなが「価値がある」と信じているからお金として機能している、すなわち、お金の価値を信じるみんなのおかげで富裕層が富裕層でいられるわけです。
ということは、みんなが「お金ってただの紙だよね」と言ってしまえば世の富裕層たち(当然それ以外の人もですが)は瞬く間に何の役にも立たない紙、数字を割り振られた人になってしまうということです。
そうなればお金持ちが権力を持つことはなくなり、本当に人の役に立つ、信頼されている人に権力が向き始めるはずです。
富裕層はそれがわかっているので、あらゆる手を使ってお金への執着を庶民に忘れさせないようにしているわけです。(無意識にやっている人がほとんどかもしれませんが)
そんなわけで、資本主義の終焉などとささやかれながらも未だに多くの人がお金に目をくらませながら必死に生きているというのが現状です。
最近は少しずつ「お金はただの紙」という認識が広まりつつありますが、資本主義を動かすほどのものになるのはまだまだずっと先のような気がしています。
しかし、この脱資本主義的考えは個人レベルでも十分意義のあるものになります。冒頭で紹介したようなマーケティング戦略におぼれずに必要なものだけ買うようにすれば、出費が減って嫌な仕事をする時間を減らせるからです。
まずは不要な出費を減らすことから。これがなかなか(普通の人には)難しい…。
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