「やりたいことリスト」より「やりたくないリスト」の方が大事


意識の高い人なら一度は考えてみたことがあるであろう「やりたいことリスト」。

30歳を過ぎてやっとわかってきたのですが、あれはつくってもあまり人生にとってプラスに働かないと思った方がいいです。

 

確かにリストを考えるその瞬間はワクワクして楽しいのですが、そのワクワクは長期的には続きません。1年もたたないうちに項目の多くが「改めて見ると別にそんなやりたいわけでもないや」ということに気が付くことでしょう。もしくは項目そのものを忘れる。

そもそも「やりたいこと」というのは、考えなくても書き記さなくてもやりたい、やってしまうものであるべきで、リストとして残すという行為をする時点でそれはもう「やらないといけないこと」なのです。

 

そして本当にやりたいことがあったとしても、やりたいことをやるためには余裕が必要です。

時間も体力もお金も有限ですから、やりたいことにそれらを注ぐために代わりの何かをやめなくてはいけないということです。

 

何をやめるべきか。

やりたくないことからやめればいいのです。

 

「やりたくないことリスト」をつくりましょう。

 

無駄遣い、残業、くだらないテレビを見る、周りに合わせる、頭の悪い人と話す、電話、などなど…(私の場合)

 

やりたくないことをやめるのには時間もお金もかからない場合が多いので、やりたいことをやるより何倍も簡単なはずです。少し勇気が必要なだけ。

 

そうして生まれた余裕をやりたいことに注げばいいのです。というか、余裕が生まれたのなら自然とやりたいことに気持ちが移るはずです。リストなんていりません。

 

やりたくないことをやりたくないと言うこと、そしてやめてしまうことというのは日本人が苦手とするところですよね。なんだか悪いことのような気がしてしまうのでしょう。

それがプラスに働くこともあるのでしょうが、最近の社会情勢ではそれはあまり良いことではないような気がします。まずはやめて、余裕をつくることから始めてみては。