スタグフレーション下での資産防衛を考える
今の日本はスタグフレーション。つまり、収入は増えていないのに物価が上がってきているという状態。
インフレ時は現金の価値が下がっていく(物価が高くなっていく)ので投資にそれらを回しておくべきで
デフレ時は逆に現金の価値が高い(物価が安い)ので投資せずにせっせと貯金しておくべき
ではスタグフレーションだとどうなるか。
物価は上がっていく。が、現金もあまり動いていないのでかなり価値が高い。なのでインフレ時ほど投資も事業も盛り上がらない。
んー…どうすればいい?
確実に言えるのは、現金だけに頼っているようではジリ貧だということ。
でも現金の価値は今がピークと言ってもいいぐらい高いので、なるべく早く他の資産に代えて「円の利益確定売り」をしておくべきだと考えるべきです。
しかし先述した通り、投資や事業を新たに始めるような経済状況じゃない。
ということは、株や金、不動産などの一般的な投資や、ありきたりな日本国内で完結する事業“以外のもの"に現金を投入すべきだということです。
それは一体何なのか。
ひとことで表すならば、今後継続的に現金を使わなくてよくなるような物・サービスを手に入れるべきだと考えています。
わかりやすいのが家(一戸建て)。いったん買ってしまえば、賃貸のように延々現金出費が続くということはなくなります。
今の時点で出費を確定させることができるという意味では住宅ローンを組んで購入するのも同じで、むしろ現金の価値が高いときに借金をするというのはスタグフレーション時は(デフレ時でも)戦略として有効です。もちろん返せる見込みが十分ある額を借りるという前提ですが。
一戸建てでも維持費はかかりますが、修繕は義務ではないのでそのとき現金があればお金をかけて修繕すればいいし、なければ我慢するか工夫して自分でなんとかすればいいのです。
わが家ではより現金出費を減らすため、不動産価格も税金も安い田舎の古民家を格安で購入するという選択をしました。
それに加えて畑を買ったり太陽熱温水器をつけたりビニールハウスを建てたり囲炉裏をつくったり大鎌を買ったりしたのもその一環です。
田舎暮らしといえば薪ストーブですが、これも継続的な現金出費を減らすための道具のひとつですね。初期費用さえ払ってしまえば薪は努力次第で無料で手に入るので、暖房や調理に使う燃料代を減らすことができます。
こういう戦略をとっていると、「円の利益確定売り」を済ませてもなお現金が余るという現象が起きます。結局この戦略は端的に言えば「節約する」ということだからです。
この余った現金を何に振り分けるかが難しく、未だに答えを出せていないのが現状です。今年は何らかの答えを出したいと思います。
今のところ、抽象的なものになるような気がしています。「とにかく好きなもの」とか「金銭のやり取り無しで支え合える仲間」とか。家族というものはまさにそれで。
今、古民家が買えないほどの経済状況の人は日々の出費の仕方に問題があるに違いないので、とりあえず真面目に働いてしっかり節約して現金を貯めましょう。給料が上がらないとは言っても最低賃金制度で守られている以上、雇用されて給与をもらえる立場はかなりお得です。この貧乏国家で下手にビジネスを始めようとするのはかなりリスキーですよ。
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