何歳まで「裸足で」走れるか
走ることを趣味としている人が結構な数いるみたいですが、私は正直そういう人たちに対して「あまり賢くない人」という見方をしていました。
だって無意味にエネルギーを消耗しているだけじゃないですか。
運動が身体に良いことには違いないのですが、その運動に走ることは入っていないはずだと。身体に負担が大きすぎて、寿命には悪影響を与えているに違いないと思っていました。
しかし最近、ある情報に触れてその考えは"条件付きで"間違っているのではないかと思うようになりました。
その条件というのは、「走り方を間違わなければ」というものです。
走り方の内容に入る前に、「人間がいかに走ることに向いている動物か」という話から。
私たち人間は健常者であればある程度長時間走り続けられるじゃないですか。それって発汗しながら体温調節するという機能が備わっているからなんですよね。この機能、他の動物に無いんです。つまり、人間って長時間動き続けることにとても向いている設計になってるんですよ。
その機能を使わず体力を温存しているよりも、全身から発汗するほどの運動をしてこそ元気な人間であり続けられるのではないかと。
で、走り方の話。
記事のタイトルにした通り、裸足(もしくはそれに近いかたちで)走ることが大切なのです。
なぜか。
靴を履いて走るときと、筋肉の使われ方が全然違うからです。
いわゆるランニングシューズはクッション性に優れているので、走るときに踵(かかと)から着地してしまう。
「え、踵から着地するなんて当たり前じゃん。」
と思うかもしれませが、試しに裸足で走って踵から着地してみてください。踵が痛くて走り続けられないはずです。踵から着地するのは歩くときだけなのです。
ランニングシューズによって不自然な走り方が定着してしまったというわけです。靴の性能が上がったおかげで走るスピードはどんどん上がっていきましたが、靴ありきの不自然な走り方なので発達する筋肉も不自然。怪我もしやすくなる。マラソン選手がすぐ脚を痛めるのもそういうことなのだろうと思います。
というわけで、健康維持には「正しく走ること」が結構重要であると今は考えています。走り方が正しくてもエネルギーを消耗することには違いないので、もしかしたら寿命は短くなるかもしれませんが、生きている間元気でいられるなら短くても良いじゃないですか。というかむしろその方がいい。
最近は裸足感覚で走れる靴というのもいろいろあるみたいです。いいやつはめちゃくちゃ高いですが。
裸足で走ることすら簡単じゃなくなってしまった現代社会です。(裸足感覚で走るための靴を自作しちゃう層もいるみたいです。)
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