なぜ昔の人は粗食でも健康で力持ちだったのか


食について勉強中です。学校で教えてくれなかったことを勉強するのは楽しいですね。

 

5俵担ぎ、という有名な写真があります。女性が5俵(300kg…!)の米を背負って立っている写真で、昔の人はこんなに力持ちだったということを表している資料として残されています。

これはさすがに嘘だろう(一部はもみ殻が入っていた説など)という声もあるようですが、1人1俵(60kg)は女性でも背負って運んでいたというのはどうやら本当のようです。

 

はたして最近の女性にそれが可能でしょうか?男性でもあやしいぐらいです。

「昔の人は信じられないくらい体力があった」という話は調べれば5俵担ぎ以外にもいくらでも出てきます。

 

では昔の人のそのパワーはどこから来ていたのでしょうか。

 

食に関して言うと、現代に比べて粗食であったことは明らかです。栄養学的に見ると、飽食の時代に生きている我々こそ300kgの米を運んでいるべきでしょう。

これはつまり、粗食でも我々に必要なエネルギーは十分取得可能である、もっと言えば粗食こそがその源であるということではないでしょうか。

 

身体の使い方の問題もあるでしょうし、現代の食生活が諸悪の根源とまでは言いませんが、今正しいとされている栄養学は間違っている(それも大きく)のではないかという疑いを持たざるを得ません。

栄養学はあくまでも「学問」であり、生活に結びつけるには非現実的な部分が多い。例えば1日30品目という指標。国産のものだけで揃えるのはかなり困難ですし、日常的に行うには経済的な負担も大きいでしょう。これまでに内容がころころ変わっている点も気になります。卵は1日1個までという常識がいつの間にやら間違った知識とされていたり。

 

そんな学問よりも、伝統的な食生活への理解を深めるほうがよっぽど役に立つし、日本人の体質にも合うことでしょう。

というわけで今は粗食を勉強中です。

しかし、これまでずっと信じてきた栄養学という常識を捨てて急に粗食に切り替えるのもこれまた困難なことで。少しずつ楽しみながら実験です。


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