投資によって資産が増えても自分の価値は上がらない


前から唱えている投資不要論。

国はいろんな制度をつくってなんとか国民に投資してもらおうとしているのですが、私に言わせればあんなものは罠です。

たとえばiDeCo。

簡単に説明すると、「自分が決めた金額を毎月投資しておくと将来利益が出たときに税金が引かれずに受け取れますよ」という老後資金準備制度なのですが、あれで儲かるのは投資先になる企業と手数料を取れる金融機関だけです。

「節税になりますよ!」と言って微々たる額の節約をエサにして、預金として眠っている国民のお金を金融市場に流したいだけ。

 

しかもiDeCoは60歳になるまで現金化できないので最悪。

経験や知識を得るために使っておくべきお金を老後まで凍結させる制度なのですから。しかも60歳になって現金として返ってくるときに増えていない可能性もあるのです。もしそうなったときには人生を棒に振ったと言っても過言ではありません。

 

金融市場に投資する人が気付いていないのは、投資によって資産が増えても自分自身の価値が上がるわけではないということ。30年かけて積み立てた資産が倍になったところで、何も成長しない。数字が増えただけ。

投資のノウハウ、などという半分詐欺のような情報を売ってビジネスでもできればいいかもしれませんが、そんなことができる人はほとんどいないでしょう。

 

「何もしていなくてもお金が増える」という魅力に憑りつかれてみんな手を出すのでしょうが、「何もしていない」ということは「何も身についていない」ということです。お金は人任せにせずにちゃんと使いましょう。


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