現代における子育てのサボり方


少子化の原因としてあげられるものの中に、「大変(そう)だから」というものがある。

不景気が続き、共働きが当たり前になった現代では確かに子育ては簡単なものではないのかもしれない。

一方であらゆる作業が外注できるようになったり、有効な情報が手に入りやすくなったりと、昔よりも子育ての大変さが和らいでいる側面もある。

それらを踏まえて、現代における子育てのサボり方について考えてみたい。どう考えても「子育ては辛いので多くの人が避けようとする」などという状況は狂っているから。子どもが3人以上なんて普通、という時代もあったのだから、きちんと考えればスーパー(ウー)マンでなくとも絶望することなく子育てできる方法はあるはずだ。

 

まず大前提としておくべきは、両親だけでまともな子育ては不可能であるということ。

よほど暇かつ十分な収入がある人でない限り、少なくともどちらかが日中働いているので実質ひとりで子どもの面倒を見ることになる。そしてもうひとりもやはり家事をこなしながらになるので、十分な時間を子どもに費やすことができない。それを必死にやろうとすると体力も精神ももたない。かと言って諦めてしまうとテレビやスマホやゲームに子育てをさせることになり、真に"育てられた"かどうかが怪しい子どもばかりとなる。

 

この問題をまず解消しなくてはいけない。

つまり、1人だけで子どもの面倒を見るという狂った行為を「サボる」必要がある。

 

簡単なのは、3世代一緒に住むこと。おじいちゃんおばあちゃんに見てもらえる環境であれば負担は一気に減る。昔はみんなそうしていたらしい。最近はそのストレスに耐えられない大人が多いようで、離れて暮らすことを選択するのでそのしわ寄せが子どもに来てしまっている。

どうしても核家族で暮らしたいなら近所の人を頼るしかない。困ったときに一緒に面倒を見てもらえるほどの仲を近隣の人と築くこと。やはり昔の人もそうしていた。このどちらもできないのなら不労所得(並に暇な仕事)しかない。

 

これで子育ての人手問題は解決したとして、次にお金の問題。

 

「子育てにはお金がかかるので無理」という問題。

 

この解決方法は至ってシンプルで、子どもにお金をかけるのを「サボる」といい。

子どもにお金がかかるのは大抵どこかのビジネスマンの策略にハマっていると思っておいた方がいい。「世間の人が憧れる子育て」にはお金がかかるかもしれないが、「まともな子育て」にはお金はかからない。人間だってただの生き物だから、お金がないとまともに子育てできないなどというおかしな事態にはなるはずがない。

 

おそらく「子育てはとてつもなく辛いもの」と考える人たちはこの「人手問題」と「お金問題」のどちらかのサボり方がわかっていないか、間違ったサボり方をしている。

 

 

と言いながらこの答え合わせはこれから自分でやるのだが。たぶん間違っていないけど。