脱資本主義は「脱金利」である

2023.6.26


資本主義の一番の問題は、金利の存在だと思います。

普通に考えて、寝かせれば寝かせるほど増えていく物って変じゃないですか。万物は劣化して無くなっていく(または生まれ変わる)のが自然の摂理。

それなのにお金だけが金利という仕組みによって無限に増えていくのです。それも、複利で増えていくのでその増え方は尋常ではない。

 

お金の役割として「価値の保存」というものがあります。普通の物では劣化して価値が下がってしまうので、お金という道具を使ってその価値を保存できるようにした。

しかし、金利の存在によってお金は「保存」を超えてひとりでに増えていってしまうのです。どう考えてもおかしいのに、我々にとってはそれが常識となっています。

 

その証拠に、貸した1万円が1年後に1万円で返ってきても納得できない。

1 万円が1年間"いっさい劣化せずに"返ってきているのに。

お金以外の物なら、返却時には少なからず劣化しているのでその分の補填としてお金を支払うのは理にかなっているのですが、価値を保存しているはずのお金も同様に借りたときはお金を余分に付けて返さないといけない理由がわかりません。

 

結局金利というものは、お金を持って金利を受け取りながら好き放題したい層が作った仕組みなのです。

 

お金を借りて(つまり金利を払う側で)事業をおこしてお金持ちになっている人も確かにいますが、それは経済が無理をしてきたから成り立っていたことで、いつまでも続くものではありません。

なぜなら、地球資源は有限だからです。

金利によってお金が無限に増えても、我々の経済活動も無限に増えていくわけではありません。

大学で学ぶ経済学は、この重要な部分がすっぽり抜けてしまっているのです。

「人間も資源も有限だから、ここらへんで経済成長は止まるよね。」という極当たり前の考えはなく、無限に経済成長していく前提で数字をいじくっているだけの学問が経済学。(by経済学部卒)

 

最近やっと地球の限界に気付いて「持続可能な」と唱えながら右往左往しているのです。

お金の欲をそう簡単に捨てられるとは思えないので今さら無駄なような気がしますが。(「持続可能」をキーワードで新たなビジネスをつくろうとしている説まである。)

 

簡単に言えば、「金利によるお金の増殖スピードに人間(地球)活動が追い付かなくなくなってきた」ということです。

その追い付かなくなってきた差はどうやって埋めているのかと言うと、お金を大量に刷っているのです。もうめちゃくちゃ。

 

経済も地球も再起不能になってしまう前に我々ができるのは、金利を払わなくて済むように生活することです。お金を借りないこと。

金利を受け取る側も、言ってしまえば金利を払い続けてくれる庶民に寄生していないと豊かになれない存在なのですから、その庶民が金利を払うことをやめればいいわけです。そうすればお金と人間の差が縮まっていく。

この差がゼロになるときが来るのをひそかに楽しみにしながら無借金の日々を送っております。


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