結局少子化が問題なのではない


日本衰退の全ての原因はつまるところ少子化にある、という見解がありますが、本当にそうなのかな?と思い始めました。

時代によって適した、というか自然な人口水準ってあると思うんですよね。

 

昔は寿命が短かったけど出生率は高かったので人口増加とともに成長できた

ここ数十年は寿命が伸びたものの出生率が減って人口も減ったけど、エネルギーの消費とモノの効率化で成長(維持)できた

という具合に。

 

そこで問題なのは、人口増加とともに成長できた時代の仕組みのまま、人口減少時代を乗り切ろうとしていることなんですよね。

 

社会保障制度がまさにそう。どんどん減っていく現役世代で、どんどん増えていく高齢者たちを支えようとしている。

この時代錯誤な仕組みさえ変えてしまえば、あとは減ろうが何をしようが、適した人口になるのを待つだけでいい。

 

「このままでは日本人がいなくなる!」という主張もあるようですが、たぶんそんなことありえないでしょう。

そうなる前に国の運営が楽になる人口水準になるので、待遇が良くなって出生率が再び上がり始めるはず。

 

つまり一番の問題は、その時代錯誤な仕組みをどうやって変えるのかという点。

仕組みを変えるときに割を食う高齢者たちをどうやって無視するのかという問題。

 

それをできないがために、いつまでたっても「少子化がー、少子化がー」と言っているのが今。

もうどうにもできなくなってからやっと動き出すのかな…