「子どもの頃の気持ちを忘れない」という重要な能力


大人ってなんであんなに子どもの気持ちがわからないんでしょうね。

私は周りの大人を見て昔から心配していたのです。

「自分が大人になったら今のこの気持ちがわからなくなるのかな。嫌だな。」と。

でもそれは杞憂でした。

30歳を過ぎた今でもほぼそのまま子どもの頃の気持ちが残っていたのです。

 

そして気付いたのです。子どもの頃の気持ちが大人になってもちゃんと残っているかどうか、つまり子どもの気持ちがわかるかどうかは人によって違うのだと。能力のひとつなのだと。

そして私は幸いにもその能力があったのだと。

 

ではその肝心の「子どもの頃の気持ち」とはどういうものなのか。

簡単に言えば、「子どもは大人並みに考え、様々なことを理解している」ということです。

相手の言動から考えていることを察知して、自分の行動を変えるぐらいのことは幼稚園児でもできるのです。普通の子でも、演技で良い子になったり悪い子になったり子どもっぽくなったり大人びてみたりするのです。

 

自分もそうだったはずなのに、大人になると「子どもは純粋。そんなことできない。」と思い込んで、子どもの言動を見たまま受け取って判断してしまう。つまり子どもを舐めているわけです。だから当然子どもからも舐められて、うまく関係を築けなくなる。

そして「私には子育ては向いていなかった」と言い出す。子どもがかわいそうですね…。

 

最近どんどんその「子どもの頃の気持ち保持能力」が欠落した大人が増えているような気がします。

自分のことばかりで子ども自体に興味を無くした大人が増えたからでしょうか。たぶんわたしは昔から子どもを尊敬する気持ちを持ち続けていたので能力を維持できたのでしょう。

 

子どもへの興味を無くすなんて、人間ってなんて劣化した生物なのだろうかと思ってしまいますね。