地下水を求めて庭を掘る!~ひげじいを信じて~
「ここはパイプを打ち込んで地下水を引いとったんじゃ。
今はその口にフタして埋めとるから、ここを掘れば使える。」
実質の管理人だった、ひげじいのこの言葉を信じて
空き家改築そっちのけで私
穴を彫っております。
パイプが埋まっているとされる場所
家の南西側の、ここ。
ちなみにこの部分は減築したので、今はこの通りきれいさっぱり。
もともとは、この変な形の石を土台にしてポンプが置いてあって、その横に出ているパイプと繋げて地下水を引いていたらしい。
ひげじい曰く、ここ。
掘りましょう。
…なんも出てこねぇよ!
まず立ちはだかったのは、長年放置されていたが故の、木の根っこ。
スコップが止まる止まる。
穴堀りなのに、ノコギリを持ち出す始末。
その次は、割れた瓦たち。
スコップが止まる止まる。
そのたび手で拾ってよける。
そしてやっと、柔らかい土の層。
「瓦が余ってたから、当時それで埋めたんだろうなぁーうんうん。」
なんて想像を膨らませながらざっくざっくと掘り進める。
なんも出てこねぇよ!
おいひげじいさんよ!
ひと月遅いエイプリルフールですか?
なんて心の中で叫びながら掘り進めていると、ちょうどひげじいが田植えをしに通りかかる。
「出たかー?」
と、ひげじい。
「出ませーん!ここで合ってますよね?」
「おぉ、今あんたがいろおてる(いじっている)とこじゃ。」
「もっと深くですか?」
(ひげじい、曖昧にうなずく。)
…すっごい不安だけど、信じるしかない。
とりあえず、一旦中断。
これだけ掘りましたが、何も出てこず。
より広く、より深く掘って絶対見つけてやる!
…5月中に!
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