世界的投資家ジム・ロジャース「日本の若者は大企業や公務員よりも農業を志しなさい」


いい本を買いました。

 

言わずと知れた世界的投資家ジム・ロジャースが、日本人が今克服すべき課題について語っているのですが、農業に携わる一人としてはかなりうれしい内容が書いてあったのでご紹介。

 

ライバルが少ない今のうちに農業を始めれば、15年後には農家として大成功し、「ここで働かせてください」と言ってくる人が次々と現れていることだろう。

p85 第二章 農業の可能性に目を向けよ 

 

あなたが日本に暮らす10歳の子どもだとしたら、先行きの見えない日本の大企業や公務員を目指すのではなく、農業をやることを真剣に考えた方が良い。成功を求める意味でも、安定を求める意味でも、農業は理にかなっているのだから。

p86 第二章 農業の可能性に目を向けよ

 

 

投資的に考えるとわかりやすい。

その事柄に対して、みんなの興味が薄い=割安なうちに、力を注いでおけばおいしいところを持っていける。

 

今日本では農地は「手放したいもの」という扱いです。

嘘みたいな値段で(もしくはタダで)手に入れることができる。

 

しかし世界的にみて、日本の農地には確実に価値があります。

「日本という技術力の高い国でつくられた作物」を生み出せるのは日本の農地だけだからです。

 

農業がキツイ・汚い・稼げないと”思われている”うちに農地を手に入れて、栽培技術を蓄積しておけば先発優位を獲得できること間違いなし、なのです。

 

日本の農業の価値が再認識されてきて、世間が「これからは農業だ!!」と言い出したら、農業の先生として教える側に立つか、農地や設備などを高値で売り抜けるか、そのまま農業で突き進むか、もう道は選び放題。

 

それまでは虎視眈々と農家としての腕を上げ続ければいい。

新しい栽培技術を開発できたらなお良い。

 

 

もうひとつ言っておくと、日本は確実に国としてガタガタになっていくので、円の価値が下がって日本の商品が世界から見て割安になってくるため、品質が高いかつ、低価格な日本の農産物の需要が高まることも今後期待できます。

日本だけじゃなく世界にも目を向けておいたほうがいいかもしれません。

日本の農産物は安全だ、という認識を持ち続けてもらわないといけないですけどね。

 

 

そういうわけで、私はもう15年は農業に携わってみるつもり。

ITに並ぶおもしろさを持つ業界だと思いますね。