続・1年ぶりに広島に帰省して感じたこと(ちょっと長いです)


基本的にこのブログは「知り合いは見てないだろう」「昔見てくれていた人もまぁ今は見てないだろう」という前提で好き放題書いていたのですが、この度の帰省で「ブログ見てるよ」と声をかけていただくことが何度かあったので結構驚いています。うれし恥ずかし。ありがとうございます。

 

なので今回は未だに見続けてくれている物好きを少し意識して書いてみようと思います。

 

 

まず一年の沖縄での暮らしを簡単に報告しておきます。

 

暖かいです。一年中暖房が無くても大丈夫です。花粉もありません。

夏はそんなに暑くないです。たぶん本土の方が暑いです。最近の傾向?

今はそれなりに街のアパートに住んでいるので、暮らしに不便はありません。

ただ、畑や火遊びができないのは寂しいです。庭のある家に住みたい気持ちはありますが、地価の高騰がすごくて戸建てのハードルは高いです。

仕事(大工)は順調です。沖縄だからなのかうちの会社だけなのかはわかりませんが、かなりゆるいです。よく無断欠勤する先輩がいます。(今は二週間欠勤中。これでも正社員。)

建築業界ならではの、納期に間に合わせるための過酷な残業は結構キツイです。たまーにしか無いですが。人手不足なので大工になりたい人はどうぞ沖縄へ。

友だちという友だちはできていません。ご近所さんとあいさつやちょっとしたおしゃべりをする程度。子どもが幼稚園や学校に通いだしたら交友関係が広がるかも。

 

あとは普通です。沖縄だからどうこうってことは特にありません。もっと田舎にいけばあるのかもしれませんが。

 

まとめると、暖かい以外は別に普通です。

 

「どう?沖縄?」という問いに対して「暖かいよ!」という何のおもしろみもない返答しかできなくてすみません。

ちょっと悪口を言うぐらいの方が盛り上がるなら言っておくと、安芸高田市に引っ越してきたときのような「ここには未来があるぞ!」というワクワク感はないですね。暖かいからたくさん人が住んでるねー。ぐらいの感じ。

「この人の話聞きたい!」と思えるような人に出会える率は低いと思います。

ただ、いつも暖かいという武器が強すぎるのでやはり魅力的な場所ではありますね。その武器に頼りすぎて怠けている感は否めないですが。

寒さ(寒さ対策)がそれほど負担にならないという人ならわざわざ引っ越してくる場所ではないかもしれません。

 

一応リゾート地という位置付けなので、お金持ちは別荘を買ったり移住してきたりしているようです。(だから高騰しているみたい)

そういう背景もあり、安く家を手に入れて賢く生きる的なことは難しい環境です。

 

つまり、愛はないけど気温と値段は高い地域です。(悪く言い過ぎ)

まぁ暮らしに支障が出るほどの愛の無さ、値段の高さではないので住みやすいことには違いないです。

 

暖かいところに住むのはエネルギー投資である、という考えは実際に住んでみてもやはりそう思います。
ただ、そういう発想で沖縄に住んでいる人はまだほとんどいないので、そういう人が増えてこればもうちょっとおもしろい場所になるのではないかと思っています。

 

結局沖縄の話が長くなってしまった…。

 

 

では安芸高田市の話を。

この度の帰省でいろんな人に再開しておしゃべりをして、「やっぱりいいとこ!!」と感じました。

生きているだけで"ほどこされる"。返しても返しても増えて戻ってくる。

極端に言えば、不幸になる方が難しいわ、というような環境です。

 

田舎特有の自由さと、それに魅力を感じて集まってきた魅力的な人たちがうまく噛み合っているのだろうと思います。

何がそうさせているのか、これといった要因はわかりませんが、地域おこし協力隊の第一期の方々の力はかなり強かったのではないかと思っています。そしてその方々を採用した当時の市政。

まさに私たちの安芸高田市へ移住を支えてくださった方々です。

 

代々の地域おこし協力隊を見てきましたが、第一期で生まれた「地域を良くしていこう!」という雰囲気が今までずっと繋がっているような気がしています。

 

この度参列させてもらった結婚式は、その集大成と言っても過言ではないと感じました。良いところに良い人が集まって良いものをつくってみんなが幸せな気持ちになったのですから。(いや、ほんとに。参加した人みんなそう言うはず。)

人口が減っていく、教育や生活インフラの維持が難しくなっていくなどの問題があることは確かではあるのですが、市が主導しなくてもここまでのものをつくれるのなら、そういう問題もなんとかできるんじゃね?と思わせる式でした。

 

住んでいたときにも感じていましたが、自分で考えて動ける人の多いこと!

直近、教育に関する問題(学校の統廃合、不登校など)は・マ・ジ・で・深刻そうなのでぜひとも頭を捻っていただきたいです。そこにしかない教育があれば、呼ばなくてもそれを求めて勝手に全国から家族ごと引っ越してくるでしょうから、模索する価値はあるはず。

 

そんな話をすると「そのお金はどーするの?」という問題がつきまとうのは本当にめんどくさいですね。

稼ぐのって、ほんとめんどい。特に田舎では。

もういっその事ふりきって、お金がなくてもどうにかなる暮らしを実現する方向に行くほうがいいのではないかと移住当時からずっと思っています。

(中には稼ぐのが得意な人もきっと出てくるでしょうから、必要なときはそういう人に頼って…)

私は「学校なんて無いなら無いでええやんけ、働け働け」「勉強はやりたくなったときにやれ」ぐらいに考えている人間なので、教育制度の崩壊はあまりマイナスに捉えていないのですが。この地域では子どもも普通に働くよ。ぐらいのことがあってもいいじゃないですか。もう法律を無視するぐらいのやり方で突き進めばいいと思います。

 

良くも悪くも市長によって有名になった(なってしまった)のですから、これを利用してあれこれやってみてほしいなと思います。(たぶんもうやっているのでしょうけど!)

というか市長も喧嘩ばっかりしてないで、そういう場所場所で起こっている小さな試みをもっと取り上げてくれればいいのにね。

 

 

さてさて、長くなりました。

とにかく、この度の帰省のきっかけをくれた友人夫婦に感謝。

沖縄という遠い土地にはおりますが、今でも家は持っているし、安芸高田市の動向はいつも気にして過ごしています。(議会のわちゃわちゃには興味ないけど)

地域の活動について発信してくれている方々のSNSは、ちょくちょく見させてもらっています。もっとがっつりブログで発信してくれる人がいてもいいのになーと思ったりもしますが、安芸高田市のみなさんは結構忙しいようで…。

 

またきっかけがあれば現状視察をしに帰ってきます。 楽しい時間をありがとうございました。

 

お互い、自由に頑張りましょう。

 

ではまた。


移住