空き家バンクの使い方〜利用条件は?物件探しから契約まで〜
最近ひそかに注目されつつある「空き家バンク」
「地域の空き家が登録されてるんだろうな」
ぐらいには認識されているかもしれませんが、
誰でも使えるものなのか
そもそもどういう仕組みなのか
どうやって購入するのか
などはなかなかわかりにくいと思います。
私が実際に移住するにあたって、空き家バンクを利用した経験をもとに、その仕組みや使い方を解説します。
そもそも「空き家バンク」とは?
ひとことで言うと、自治体が運営する空き家情報まとめです。
普通の不動産情報とは何が違うの?
すばり、採算度外視の物件が存在する否かです。
一般的な不動産屋さんで見ることのできる物件は、売り主と仲介業者がある程度利益を見込んだ物件だけです。
一方で空き家バンクは、自治体がその地域に人を呼び寄せるために運営しているものなので、不動産の取引に対する利益は重視されていません。
「親から引き継いだけど自分は住まないし、固定資産税がかかるだけ。早く手放したい…。」
そんな空き家が地域のためになるのなら、ということで提供してくださっている物件が登録されているのです。
とにかく、安い。
そういう背景があるので、本当に驚くような金額で家が売られています。
私の購入予定の家はこれ。400㎡の土地を含めてなんと50万円。
ただ、リフォームは必須です。これをメリットと捉えるかデメリットと捉えるかはその人次第ですね。
「空き家バンク」はそれぞれの地域のHPから
自治体が運営しているので、だいたいはその地域のHPからとぶことができるはずです。
ですので、その掲示の仕方は地域によって様々。
きちんと整備されていて、物件数もそれなりにあり、最新情報に更新されている空き家バンクのある地域はきっと移住の受け入れに積極的です。
それを移住候補にするかどうかの基準にするのもいいかもしれませんね。
空き家バンクの利用条件
移住について少し触れましたが、この空き家バンクは基本的に移住者向けに提供されています。
実際に、私が移住する広島県安芸高田市の空き家バンクにも利用対象者として以下のように明記されています。
空き家に定住し、又は定期的に滞在して、経済・教育・文化・芸術活動等を行なうことにより、地域の活性化に寄与しようとする方。
空き家に定住し、又は定期的に滞在して、安芸高田市の自然環境・生活文化に対する理解を深め、よき地域住民として生活しようとする方。
ですので、「安い!セカンドハウスに1件買うか!」というのは出来なさそうです。
気に入った物件があったらどうするの?
だいたい、物件の一覧と同じページに問い合わせ先が載っていると思います。
「移住を検討しているのですが、○○番の物件を見せてもらえませんか?」
と問い合わせましょう。
そこで喜んで対応してくださる地域に行きましょう。
私たちの場合は、地域おこし協力隊の方がこっちが驚くぐらい誠意を持って対応してくださいました。
まずは、空き家バンクの利用登録
空き家バンクの閲覧は誰でもできますが、見学や契約をするには、書面を提出して利用登録する必要があります。
書面は空き家バンクのページからダウンロードできます。
それを提出すると、承認された証明と登録物件の一覧が送られてきます。
利用登録と問い合わせは、どっちが先でも問題ないでしょう。
問い合わせれば結局利用登録を案内されるだけなのですが、その対応は登録の前にチェックしておいたほうがいいですからね。
不動産自体を管理しているのは地元の不動産屋さん
実際に家の中を見せていただくとき、そして契約するときなどは、管理している不動産屋さんとのやり取りになります。
リフォームも通常はその不動産屋さんにお願いすることになるでしょう。
私たちも、リフォームはもちろん、人の紹介など、本当にいろんなところで助けていただいています。
契約の流れ
私もまだ契約はこれからですが、不動産屋さんが全て手配してくださるのでそれに従えばスムーズに手続きできるはずです。
持ち主が遠方に住んでいることも少なくないでしょうから、直接持ち主の方と会わずに不動産屋さんを通して契約が完了することもあります。
空き家バンクと補助金
これも地域によっていろいろだとは思いますが、空き家の購入や、リフォームに対する補助金が存在します。
流れとしては、
売買(賃貸)契約
⇩
「この家を買いましたよ(リフォームしますよ)」と自治体に申請
⇩
自治体が承認
⇩
補助金が口座に振り込まれる(リフォームの場合、完了報告要)
という感じです。
ここは自治体の担当者と不動産屋さんとしっかり連携して進めていきましょう。
これからの選択肢に「空き家バンク」
今はまだ全然機能していない空き家バンクも多く存在するようですが、きっとこれから移住希望者が増えてきて空き家バンクが重宝される時代がくるはずです。
わくわくするような物件もどんどん増えてくるでしょう。
興味のある方はぜひ、住まいの選択肢として空き家バンクの利用をご検討ください。
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