子どもにとって良い家とはどんな家か


将来の住まいについて考えるとき、どうしても自分の暮らし(通勤、買い物、使い勝手など)を中心に考えてしまいがちなのですが、突き詰めていけば子どものために引っ越すのですから、それではいけないなと今さら気が付きました。

私の実家は田舎の大きめの一戸建て(広い庭付き)なのですが、自分が住んでいたときのことを思い出しながら、「子どもにとって良い家」について考えてみたいと思います。

 

 

まず不満だったこと。

 

…特にはない。

そもそも子どもにとっては「そういうもんなんだろう」としか捉えようがないので、不満は生まれにくいのかも。

あ、でも最寄り駅に30分に1本、下手すると1時間に1本しか電車が来ないというのは結構辛かったかも。乗り遅れたとき、乗り継ぎが悪かったときの絶望感よ。

公共交通はそれなりに近く、使いやすいほうがうれしい。

そのぐらいかな。断熱性能が低くて廊下が激寒だったことは思い出すけど、それで暮らしに悪い影響があったとはあまり思わない。そういうもの、で済ませられる程度。

「暖房代が~」とか子どものうちから考えないし。

 

 

で、良かったこと。

これも結局、他をあまり知らないのでそれが本当に良かったのかどうか分かりづらいのですが、だいたいいつも家に母がいるというのは良かったと思う。(もはや家の話じゃないけど)

家に帰ってきて誰もいない、というのは精神衛生上良くない、と個人的には思っています。

その反対に、家が広くて親の目が届かない空間がそれなりにあったことも良かったかな。どこにいても干渉されるというのはやはり良くないと思うので。かと言って子ども1人1人に部屋が必要だとは思わないですね。ちょっと区切るぐらいでいい。

庭は別にどっちでもいいかな。友だちと遊ぶのはだいたいよそだったし。

 

 

これらを踏まえると、

公共交通機関が使いやすく、自分の空間がそれなりにあり、帰れば誰かがいつもいる家

が子どもにとって良い家になるかな。条件少なすぎ?

 

付け加えるとするならば、親がご機嫌でいられる家。痛みがひどくてその心配ばかりしていたり、ローン支払いがキツくてあっぷあっぷしている親なんて嫌でしょう?

そこさえ押さえていれば、一戸建てかマンションか、購入か賃貸かなんてたぶんどうでもいい。

子どもにとって家なんてそんなもの。多くの場合どうせ出ていくんだし。フル活用されるのは長くて20年ぐらい。

 

子どもにとって良い家を探す旅は続く。