脱資本主義=脱成長ではない


脱資本主義という概念が少しずつ浸透してきている一方で、やはりまだ経済成長を捨てきれないというのが世の中の流れですね。

 

脱資本主義の考え方に対して「成長することを放棄するのか」「みんなで貧しくなろうと言うのか」という批判がありますが、これは脱資本主義について勘違いしている人の意見です。

 

脱資本主義であっても、「みんなでより豊かになろう」という共通意識を持つことに違いはありません。豊かになるためには当然成長も必要でしょう。

 

では何が違うのか。

 

ひとことで言えば、豊かさの定義が違います。

 

資本主義ではGDPの大きさ、つまり世の中で新たに生まれた金銭的価値の総量で豊かさを測っています。

なので、お金を動かすことこそが豊かである、という社会になってしまっているのが今の日本です。

 

脱資本主義ではそうではなくて、本当の豊かさを再定義して、それをどんどん追求していく社会にするのです。

 

なので、経済的な成長を求めないだけで豊かさを追求するための成長は必要だということです。

 

 

「本当の豊かさ」が何なのかが問題ですが、

身体を壊すほど働くことや

人を騙してものを売ることや

環境を破壊してまで資源を商品することではないことは確かでしょう。

 

新しい資本主義、なんていう言葉が出てきたことからわかるように、資本主義自体から抜け出すのはまだまだ先になりそうですね。

このことについてはまたポッドキャストで話してみたいと思っています。