社長のこだわりのせいで赤字の仕事になる、の巻
めちゃくちゃ細かい設計士、島さんからの仕事は危険。
ほぼ100%やりなおしをくらうから。
もちろん一番腕の立つしょーたさんが担当するのですが、それでもやっぱりやりなおしになる。
節が目立つ、色がおかしい、隙間が空いている、などなど。
言っていることは正しいのですが、「さすがに厳し過ぎない??」ということも正直ある。
例えば、杉の角材を加工して備え付けのベンチを作るというときに
「現場でカットはゴミが出るからダメ。寸法きっちり測って作って現場では部品組みと固定作業だけにして。」
などと指示してくる。それで多少の隙間を許容するならわかるけども、基本許さない。
いやいや、プラモデルじゃあるまいし、そんな一発仕事できるわけないでしょ。
節とかも、無垢の木を使ってるんだから許容しろよと。
結果、1回作り直してやっぱり無理、じゃあ現場カット仕方ないな、みたいになる。
こんなことが毎回らしい。
しょーたさんは、もう島さんからの仕事は受けないでほしいと思っているらしい。
そりゃそーだ。
精神的に参るし、どうせやり直しになるので会社としても赤字になる。
他の木工所も島さんと上手く付き合えていないらしく、島さんは"失敗しない木工所"を求めて毎回違うところ(と言っても結局じゅんぐりするだけだけど。)に依頼しているらしい。
よほど島さんからの仕事は支払いがいいのか。
ちなみになぜうちの社長は島さんからの仕事を受けるのかというと、
社長が島さんに憧れているから。らしい。
しょーたさんいわく、社長が細かいのは島さんの真似。島さんのきっちりした仕事への憧れが強いんだとか。
えぇ…ダサ…
だから島さんからの仕事は難しい内容でも「はい、わかりました!」でしょーたさんに振る。
しょーたさんが「これかなり大変ですよ。こうした方が簡単で見た目も変わらないし安く済みますよ」と提案しても、社長は島さんの言う通りにしたいので「それはこっちの都合だから。」と絶対聞かない。
いやいや、お前の都合だろう、と。
こっちの都合を相手と話し合ってお互いの都合にするのがあんたの仕事ちゃうんかい、と。
しょーたさんは今回でたぶん4回目ぐらいなので、さすがに「島さんもう無理宣言」するっぽい。
まぁどうせまた"失敗しない木工所"を求めてじゅんぐりしてからしかうちには依頼が来ないはずなので、このしんどさを忘れないうちに宣言しといた方がいいでしょうね。
会社を潰されないうちに…!
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