実際にある物件で購入vs賃貸してみるin沖縄


前置きなしで早速。

同地域で、支払いがだいたい同じになる物件同士で比較するとどうなるかやってみます。

 

購入はこちら。

 

賃貸はこちら。

 

一応どちらも3LDKでそろえました。

では比較してみます。

 

賃貸は単純計算で

86,550円(共益費、衛生費込み)

×420ヶ月(35年)

=36,351,000円

 

購入は以下。

頭金で400万円入れて、2,200万円はフラット35で最低金利の1.8%。

ほとんど選ぶ人がいない"元金"均等返済で計算。

 

月々の支払いは賃貸とだいたい同じで85,380円からスタート。

総返済額は28,946,419円。

頭金を足して総額は32,946,419円。

元金均等なので、最後の方の支払い額は5万円台になります。

 

この時点では

賃貸が購入より3,404,581円高いという結果に。

しかし、購入した家は築37年なので、35年の間に必ず修繕費がかかるためそれを含めると賃貸とあまり変わらない額になると試算。もちろん固定資産税もかかります。

固定資産税150万

外壁塗装、水回りなどのリフォームで200万

で賃貸とあまり変わらない支払いになるという感じ。

 

 

さて、これで金額は揃えたとして、他を比較してみます。

 

まずは新しさ。

購入→築37年、35年後は築72年。

賃貸→新築。引っ越せばいつでも築10年以内。

 

比較するまでもなく完全に賃貸の勝ち。

というか、購入の場合最後まで住めるのか微妙。

 

次に広さ。

購入→土地219.14㎡、建物108.5㎡

賃貸→64.31㎡

完全に購入の勝ち。

 

ここまででは戸建ては広さや使い方の自由度でしか勝負できないので、住み心地を考えると賃貸に軍配が上がりそうです。

 

 

では35年経った後どうなるか。

賃貸は当然引き続き賃料がかかります。3LDKは必要ないでしょうから、もう少し狭い部屋に引っ越すと仮定して月6万ほど。

1年で72万。10年で720万円かかることになります。

 

では購入はどうか。

さすがに建物の寿命が来ていますから、解体後に売却するのが現実的でしょう。

150万円かけて解体し、更地として900万円で売る。

750万円が手元に残り、賃貸10年分を賄えることになりますね。

 

これを踏まえると、35年経過後は戸建ての方が有利、と考えることもできます。35年経過する前に解体が必要になる可能性もありますが…。

 

いずれにせよ沖縄では、老後の住まいの心配をなくすことは難しそうです。

老後の住まいを確保するには、新築、または築浅物件を購入して上記の場合よりかなり上乗せした金額を払わないといけないことになるでしょう。

 

総合的に考えると、やはり地価が高騰している沖縄では土地への支払いを最小限にする賃貸物件を選択するのが良いかもしれません。

 

もちろん、老後も安心して住める築浅物件を買えるように稼ぐという方法もあります。

 

間違っても、変動金利で50年ローンを組んで月々の支払額を抑えて購入などという暴挙はやめましょう。確実に破産するので。

あとはマンションを購入するという方法も、老朽化すると価値がゼロになり処分出来なくなって困り果てること間違いなしなのでやめましょう。 

 

微妙なラインとしては、へんぴな土地の比較的安い新築木造戸建てを購入して老後も住み続けるという選択肢もあります。最後に解体or売却するときに、へんぴがへんぴじゃなくなっていたら不動産投資としては大成功です。それまでへんぴにずっと耐えなくてはいけませんが…。

今の新築木造住宅を買う沖縄県民はほとんどこれに当てはまると思われます。

 

 

それにしても、土地の値上がりとは本当に困ったものですね。

まぁ良い物の値段が上がるのは仕方のないことなのかもしれませんね…。